厚生労働省が「働き方改革実行計画」で促進を図って以降、注目が高まっている“副業”。

これから始めてみたい、始めてみようかなと思っている人も少なくないのではないでしょうか？

今日はその中でも最も手軽にスキマ時間で稼げる「Timee」（タイミー）を経験してみましたのでご紹介したいと思います。

 

「Timee」に必要なもの

まずは「Timee」に必要なものを見ていきましょう！

スマホと「Timee」アプリ

「Timee」で働くには、スマホと「Timee」アプリが常時必須です。

後ほど詳しく紹介しますが、現場での仕事開始と終了時にはスマホで読み取るQRコードがタイムカード代わりになります。

家にあるパソコンで仕事を探して出かければ良い…というものではありません。最初の登録時のみならず、仕事へ行く際にも必ずスマホが必要になるコトを覚えておいて下さい。

 

写真含む個人情報

アプリをインストールしたら、個人情報の登録と写真のアップロードがあります。

登録可能な個人情報は以下の５つ。

 

マイナンバーの扱いはまだ抵抗のある方も多いと思うので、運転免許証が無難ではないかと思います。顔写真の用意が無ければ免許証のものを加工して使っても良いです。

この登録は早ければ３分ほどで完了できますが、審査に最大２４時間かかりますので、翌日から働きたいという方は遅くとも前日の夜までに済ませておきましょう。

ちなみに私が登録した際は約２０分で完了しました。

 

副業で始めるなら本業の許可

スキマ時間で「Timee」を利用しようとしているのですから、大半の方が副業として始めるであろうという前提で書きます。

ネットを検索すれば「住民税がバレない方法」や「２０万円以下なら確定申告が必要ない」等、色々な情報がありますが、よほど上手くやらない限り本業の会社に１００％バレないという方法はありません。万が一でも会社にバレたらまずい、という方は副業よりも本業でキャリアアップを目指す方が精神衛生上よろしいでしょう。

とはいえ、「どうしても生活が厳しい…」という方は会社に正直に話して副業の許可をもらうコトをお勧めします。このご時世「副業」という言葉への違和感も少なくなってきましたし、副業を考えなくてはいけないほど自分の給与が低いことは上司なら当然わかっているハズ。それでもダメと言われるような会社なら、副業うんぬん以前にとっとと辞めた方が無難です。

私も会社の許可を得たクチですが、コソコソやるより堂々とやる方が遥かに気分が良いですよ。

 

「Timee」のメリット

「Timee」は他の派遣と比べて何のメリットがあるのかを見ていきましょう。

履歴書と面接が不要！

昔はアルバイトと言えば履歴書と面接が必須でしたが、「Timee」は事前登録した情報が雇い側に都度送られるため必要ありません。ワーカーさんの負担軽減をとことん考慮した素晴らしいシステムだと思います。

とはいえ、面接をしないとなるとどんな性格の人間が来るかわからず雇い側としても怖いもの。そのため、個人には以下のような「レビューとペナルティ」というものがあり、これも一緒に送信されます。

 

この数字が高いと応募を断られる可能性も出てきますので、日ごろから遅刻やキャンセルはしないように心掛けましょう。

 

レビューでブラック企業を避けられる！

ワーカーさんにレビューがあるように、雇い側にもレビューがあります。

これは過去に実際に働いたワーカーさん達が評価した数値で、９０％を超えていればまずホワイトな企業と見て間違いありません。というか、ほとんどが９０％超えです。

この他に直近で勤務した「生の声」もテキスト形式で記載されており、大半は良い意見ですが悪い意見もそのまま掲載されていますので、現場選びの大きな参考となることでしょう。

事前にブラック企業かどうかを判別できるなんて、本当に良い世の中になったものですよね。

 

イヤだと感じた現場はもう行かなくて良い！

レビューでGood率９０％超えとはいえ、生理的に無理な人間や衛生環境など、自分には合わないと感じる仕事は「Timee」の中にもたくさんあるでしょう。

でもそう思ったら、二度と行かなくて良いのです。

従来の固定アルバイトだと「履歴書も出したし、他の人にも迷惑がかかるし、また職探すの面倒だし…」といった煩わしさから退職をためらいがちになりますが、「Timee」はこれらの心配が全くありません。

1回だけはなんとか我慢して就業時間を耐え抜き（笑）、終わってしまえばその現場とは一切無関係になれるのも「Timee」の大きなメリットだと思います。

 

給料の即受け取りが可能！

給料ですが、基本的に仕事が終わったら即時で「Timee」のアプリに加算されます。ここから振り込みボタンを押だけで口座取り扱い時間内であればすぐに出金することが可能です。

が、多くの方は日勤の勤務でしょうから夕方～夜に仕事が終わり、その頃にはATM営業時間が終了、結局は翌日の出金になるケースが多いと思います。

 

例外として残業や時間の修正などがあるとタイミーと雇い側の確認などもあるため支払いが遅くなりがちです。これも後述しますが、すぐに出金したい場合は残業をせず定時にあがること、仕事開始・終了のタイムカードを確実に読み込むということを覚えておきましょう。

 

「Timee」のデメリット

「Timee」にももちろんデメリットはあります。

働きやすい現場はすぐ定員になる

 

多くのワーカーさん達は、一度仕事をしてみて「働きやすい」と感じたり「リピートしたい」と思った現場に「お気に入り」マークをつけます。こうすることで次回、この現場が募集を出した際にプッシュ通知が来るようになるのです。

つまり、「Timee」を初めて間もないワーカーさんは応募の際どうしてもリピートさんの後手を踏んでしまうため、こういった人気のある現場を確保することは比較的難しいと言えるでしょう。

なので初めは競争率の高い現場を狙うより、色々な現場へ行ってみて「自分のお気に入り」を見つけるのも一つの手です。

 

交通費は全額支給されない

普通アルバイトと言えば「交通費は全額支給」が当たり前の世の中ですが、「Timee」では300円～500円しか支給されない仕事がほとんどです。

往復500円で利用できる公共交通機関となると距離的にかなり限られてきますので、移動手段は車やバイク、あるいは自転車で行ける現場を探すことになりがちなのもデメリットと言えるでしょう。

交通費が赤字でもそれを超えるメリットを見いだせられる現場なら良いですが、クタクタに疲れて帰宅もバスと電車を乗り継いだ挙句に赤字…ではモチベーションの維持も難しくなってしまいます。

 

誰でもできる単純作業がメイン

当たり前と思われるかもしれませんが、所詮は「日雇い扱いのアルバイト」。何度もリピートして信頼を得たワーカーさんは別として、一見さんが重要なポジションを任されることは皆無と言って良いでしょう。

飲食店ならバッシングや洗い場、倉庫なら8時間にわたるライン作業を延々とやらされます。これをお金のためと割り切って出来るかどうかでその日の体力と精神の消耗度が違ってくるのは言うまでもありません。

やりがいを求める方やプライドの高い方、長く管理職に就いていた方には厳しい環境になる可能性もありますのでそれなりの覚悟は必要になってくるかと思います…。

 

「Timee」仕事の流れ

実際に「Timee」で働いて給料をもらうまでの流れを紹介します。

アプリで仕事を探して応募する

「Timee」アプリで仕事を探す際は提示されている条件に注意しましょう。

特に、

は超重要です。

まず、５～６時間の勤務なら大抵休憩はありません。それにも関わらずお弁当を持ってきた人がいて担当者があきれている場面を先日目撃してしまいました…。注意事項をよく読まされてるハズなんですけどね。

次に交通手段がバスの場合、行きはともかく帰りの便が少ないことが多いです。疲れた後に歩いて帰ることがないよう、事前にしっかりネットで調べておきましょう。

最後に女性は髪の色やネイルなど、すぐに変えられない部分にも注意が必要です。大体が金髪・ネイル・指輪・ダメージ服装もろもろNGと、タイミーが用意したテンプレでもあるのかと思うくらい同じNGを出していますので、このあたりが譲れない人はタイミーでの仕事をあきらめた方が良いかも知れません。

 

前日までに必要なものを揃えておく

倉庫内作業なら軍手（ラバー付き）と安全靴（もしくは上履き）がほぼ必須となります。

軍手はどこのコンビニでも売っていますので当日でも用意できるでしょう。

安全靴は貸し出してくれるところもありますが、どこにでも売っているものではないので必要なら事前に余裕を持ってワークマン等で購入しておきましょう。また、大人の上履きも意外と安くなく、高いものを買っては副業の意味がありません。アマゾン等で最高でも1500円程度のモノを配達日も考慮した上で注文するようにしましょう。

靴の他にも、ほとんどの業務で服・ズボンは汚れるものと思って間違いありません。後悔しない服装でお出かけ下さい。

 

QRコードを読み込んで始業～終業

現場に着いたらまずタイムカードの出勤打刻です。

建物のある現場なら事務所もしくは休憩所のテーブル上、建物のない現場なら担当者のスマホを見せてもらって提示されたＱＲコードを読み取ります。

注意点として、ここで2回スキャンしてしまうと退勤まで打刻されてしまいますので、スキャンしたらカメラをすぐＱＲコードから離すことをお勧めします。

現場によってはこのＱＲコードの他に、現場用の書類に出勤・退勤時間や検温結果を記入することもありますので時間に余裕をもって打刻し、指示を良く聞いて従いましょう。

 

レビューと報酬確定

退勤打刻後、残業や打刻忘れで時間修正が必要ならば申請フォームへ進んで理由などを記入して送信します。この場合の報酬は現場担当者の承認待ちとなりますので、夜遅くまで営業している現場などは報酬の確定が遅めとなる場合があります。

定刻通りに終わっていれば報酬は即時確定され、金額がアプリ内に蓄積されます。ここで振り込み申請すれば1時間もかからず指定の口座に振り込まれて現金ゲットとなります。

 

この後のアプリでは働いた現場の感想を求められますが、余程のことが無い限り感謝の気持ちだけを述べて終わりにするのがベターです。「二度と行くか！」と思うのであれば現場の文句を書いても構いませんが、後々現場の数が少なくなって自分の首を絞めるようなことにはならないよう気を付けて下さい。

 

「Timee」その他のシステム

その他にも「Timee」には面白い機能がありますので紹介しておきます。

リクエスト機能

一度働いた現場から「リクエスト」が届くことがあります。

大体は倉庫などの繁忙期で頭数が必要な企業が経験者へ向けて乱発させるものですが、少人数で回している現場なら「ぜひあなたの力が必要なのです」というメッセージかもしれません。

これまでと違う業務を任されたり、待遇が変わる可能性もありますので、可能な限りリクエストには応えておく方が良いでしょう。

 

「Timee Membership」

「Timee」には「Membership」というシステムがあり、仕事が完了すると経験値（１分＝１ｐ）を獲得でき、一定量を超えるとワーカーのレベルが上がっていきます。

さらにこのレベルのどこかの段階で以下4つのグレードへ昇格する時があるのです（昇格条件は非公開）。

 

この所持グレードにより今後開催されるレアな仕事やイベントへの応募特典が受けられるとのこと。

高日給の仕事を求めるワーカーさんはその日までに出来るだけ上げておくのが良さそうですね。

 

まとめ

「Timee」を利用してみた感想、いかがでしたでしょうか。

 

個人的には「副業」という社会の大きなテーマと「良い環境で気軽に働きたい」という全世代の欲求が見事にマッチした良アプリだと思います。

時間を切り売りするのは時代遅れという人もいるかと思いますが、体を動かすことは運動不足の解消にもなります。中には一人で黙々と作業できる現場もあるので、是非コロナにおびえることなく外の仕事へ足を運んでみて下さい！

 

それでは今日はこのへんで。